第26話「暗黙の了解」

甄嬛が妊娠したことでショックを受けた華妃は端妃のもとを訪れる。自分の流産は端妃の仕業だと信じ恨みを抱いていたのだ。また華妃は皇宮の外から医者を呼んでほしいと訴え、皇太后はこれを了承する。数日後、青海から呼ばれた医者が華妃の診察を行うが、皇太后の宮女より侍医院の見解に従うよう暗に忠告を受けるのだった。雍正帝は妊娠した甄嬛へ更に寵愛を注ぎ、甄嬛を嬪に封じることを決める。無事に子を産むために今まで以上に慎重になる甄嬛に対して、安陵容は首の傷に効くという高価な薬を渡すのだった。

第27話「若葉、無残に散る」

雍正帝は、甄嬛の誕生祝いと懐妊祝いを兼ね円明園で宴席を設ける。雍正帝の命令を受けた果郡王は、空いっぱいに凧を揚げ、また、まだ季節の早い蓮を開花させる演出を行い、雍正帝と甄嬛を大いに喜ばせる。甄嬛にとって穏やかな歳月が流れていた。ある日甄嬛は淳常在にせがまれ凧揚げに付き合う。ところが淳常在の揚げる凧の糸が切れてしまい、1人で凧を捜しに行った淳常在は、華妃が仕官を希望する者の名が書かれた紙を年羹堯の配下に渡しているところを目撃してしまい…。

 

第28話「不義 行わば自ら斃れん」

年羹堯がまたも戦に勝利したため雍正帝は年羹堯一族の功績をたたえ、華妃の位も昇級させると告げる。皇貴妃に昇級するのだと思い込み有頂天になる華妃だったが、実は貴妃だと知り大いに失望してしまう。そして年羹堯は夫人の病を診察させるために当直の侍医を呼び出したため、官吏たちからその傲慢さに非難の声が上がるようになる。斉妃は甄嬛が皇子を産めば、自分の子である第三皇子が皇太子になれないのではと危ぶむ。ある日、夾竹桃のそばに立っている斉妃に安陵容が近寄り、夾竹桃は毒があり妊婦には危険な植物だと告げ…。

第29話「貴妃、非情なり」

甄嬛に夾竹桃入りの菓子を食べさせようとした罪で、斉妃は皇后から第三皇子を教育する権利を奪われる。おなかの子を守れたと安堵する甄嬛だったが、相変わらず体調はすぐれなかった。そんな中、雍正帝と皇后が雨乞いのため10日ほど皇宮を空けることになり、華貴妃は留守中の後宮を取り仕切るよう命じられる。皇太后も病のため、これを好機と見た華貴妃は、体調がすぐれず遅れて挨拶に来た甄嬛を不遜と見なし、翊坤宮の外でひざまずき「女誡」を読誦するよう命じるのだが…。

 

第30話「失意の夜」

翊坤宮で気を失った甄嬛はようやく目覚め、雍正帝より流産したことを知らされる。華貴妃は弁明するが、雍正帝は華貴妃の封号を剥奪し、位も妃に降格する。勅命がなければ雍正帝への謁見も許されないことになり、華貴妃は失意のどん底に落とされてしまう。雍正帝が華貴妃を厳罰に処さなかったことで、甄嬛は子を失った悲しみに加え、行き場のない怒りと後悔が交錯し、宮にこもり続ける日々を送るのだった…。

 

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