第31話「歌姫の台頭」

甄嬛はある日、温侍医より流産を引き起こす麝香を使用した症状が見られると告げられたため、内務府より年妃だけが使用することを許されている歓宜香を取り寄せる。調べてみると歓宜香には強力な麝香が配合されていたため、甄嬛の心は更に沈む。甄嬛が流産して以来、雍正帝は後宮からめっきり足が遠のいていた。事態を危惧した皇后は、瓊華島で開かれた宴席で、顔を布で隠した歌妓に美しい歌声を披露させる。すっかり歌声に魅了された雍正帝の前で謎の歌妓が素顔を見せると…。

第32話「解けぬわだかまり」

年妃が冷遇され、甄嬛が悲しみに沈む中、安陵容は雍正帝の寵愛を一身に受けていた。甄嬛は皇太后から皇帝のために立ち直るよう諭されるが気分は一向に晴れることなく、雍正帝も甄嬛を気にかけるがゆえに、会いに行こうとしない。そんな中、浣碧と流朱は、のどが全快したことを隠し、甄嬛の見舞いに来ようとしない安陵容に不信感を募らせる。一向に立ち直らない甄嬛の様子に業を煮やした浣碧は、病床の甄嬛を見舞ってほしいと雍正帝に嘆願すべく自ら養心殿に向かう。

 

第33話「屈辱の果てに」

失意の甄嬛は病にも伏しがちとなり、碎玉軒はすっかりわびしくなっていた。そんな事態を危惧した浣碧は果郡王に甄嬛を説得してほしいと頼み込むが、甄嬛の心はなかなか晴れなかった。そんな様子を見かねた沈眉荘は甄嬛を冷宮に連れていく。甄嬛が冷宮で目にしたのはすっかり変わり果てた麗嬪の姿だった。眉荘は冷宮送りになった妃嬪の姿こそ甄嬛の末路だと諭す。そしてある日、甄嬛は斉妃にぶつかってしまったことで、斉妃と富察貴人から屈辱的な仕打ちを受けてしまうのだが…。

第34話「蝶舞いて愛降りる」

斉妃と富察貴人から屈辱を受け、ようやく目の覚めた甄嬛は、再び雍正帝の心を取り戻すべく入念な下準備を始める。そして、いよいよその日。宴を開いていた雍正帝は、かつて甄嬛と出会った倚梅園を訪れ、甄嬛の体から蝶が舞う様にすっかり魅せられる。こうして甄嬛は再び雍正帝の寵妃として復活するのだった。そんな折、ジュンガル部からの要請で妙齢の公主をハーンへ輿入れさせることになったため、幼い温宜公主の母親である曹貴人は将来に不安を抱く。

 

第35話「人豚の物語」

曹貴人と富察貴人に遭遇した甄嬛は、2人を呼びとめ、世にもおぞましい人豚の物語を聞かせる。すっかりおびえた富察貴人は、甄嬛に報復されると思い込み、錯乱してしまうのだった。一方 甄嬛は曹貴人に公主の将来のためにも年妃を見限るよう促し、曹貴人も甄嬛に協力することを誓う。そんな中、戦地より帰還した敦親王が言官を暴行するという事件が起こる。甄嬛は頭を悩ませる雍正帝に対し恐妻家である敦親王の夫人の力を借りることを提言するのだった。

 

第36話「雪解けの時」

雍正帝より息子と娘に異例の厚遇を受けた敦親王だったが、それだけでは飽き足らず生母を貴太妃に追封するよう雍正帝に迫る。そのうえ年羹堯までもが貴太妃に追封するよう提言してきたため雍正帝は激怒してしまう。甄嬛が敦親王の望みをかなえ年妃の封号を戻すよう雍正帝に進言したため、年妃は華妃として復活する。一方 この件を耳にした安陵容が、甄嬛が雍正帝に年妃の封号を戻すよう進言したことを沈眉荘に明かしたため、沈眉荘と甄嬛の間に亀裂が生じるのだった。

 

第37話「揺れる友の絆」

甄嬛は華妃の封号を戻すよう進言した件を釈明しようとするも、沈眉荘は温侍医が甄嬛を慕うことに不快感を抱いていたこともあり、なかなか溝は埋まらずにいた。皇后から指示を受けた安陵容は、甄嬛と沈眉荘の仲を引き裂こうと策を講じるが、その意図を沈眉荘に見抜かれてしまう。一方、華妃の元には以前どおり雍正帝が頻繁に訪れていたが、雍正帝が侍女の頌芝に興味を示したため華妃は大いに激怒する。そんな中、甄嬛は華妃包囲網を敷くべく華妃の側近である曹貴人との協力関係を深めていく。

 

第38話「苦肉の策」

今年の夏も円明園での避暑が決まったが、沈眉荘が皇太后の看病のため紫禁城に残ると申し出たため、甄嬛は心を痛める。そんな中、朝廷では年羹堯の横行を弾劾する動きが増し、甄嬛の父である甄遠道らを中心に年羹堯の罪を問う声が日増しに強まっていた。事態を危惧した華妃は自分以外の者から雍正帝に兄の取り成しをさせるべく、侍女の頌芝を雍正帝に差し出す。寵愛を得た頌芝は官女子を飛び越えて答応に封じられ、華妃の地位は安泰に見えたが…。

 

第39話「皇帝、動く」

円明園での宴の最中、寵愛を受けている頌芝に対し甄嬛が挑発的な態度を取ったため、雍正帝は激怒し、甄嬛に蓬莱洲で謹慎するよう命じる。この件に疑問を感じた皇后は、安陵容に甄嬛と一緒に蓬莱洲に行くよう指示をする。一方、朝廷では年羹堯と敦親王を粛清すべく水面下で調査が行われていた。そして秋となり紫禁城に戻った雍正帝の元に果郡王が密書を提出する。その密書では敦親王が年羹堯に雍正帝の皇位を奪うよう頼んでいた…。

 

第40話「栄華からの転落」

敦親王が幽閉処分となり、年羹堯への風当たりはますます強くなっていく。そんな折、書状が雍正帝の逆鱗に触れてしまったため、ついに年羹堯は降格処分を受ける。これを好機と見た甄嬛は、曹貴人にこれまでの華妃の悪行を洗いざらい告発させる。華妃付の周寧海が拷問によりすべてを自白したため、華妃は答応に降格する。そして年羹堯への追及の手を緩めない雍正帝はついに年羹堯に自害を命じ、年氏一族は栄華から奈落の底に突き落とされるのであった。

 

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